ヘルスケア

ストレス社会に対処しよう!学生も知っておくべきコーピングの意義と実践

はじめに

こんにちは!株式会社Peer Lodgeでbiz devインターン生としてお仕事をしています「いとしょー」です。

さて、ワクチンが普及したことにより、ようやくコロナの勢力も弱まってきた、、と思いきや、最近ではオミクロン株が流入してきて、どうなっていくのやらという感じですね。

今後もコロナウイルスへの警戒を怠らずに、オフラインとオンラインを併用しながら、徐々に生活を戻していくという形になりそうです。その際、気をつけたいのはストレスとの向き合い方。人と会う機会を中々作れなかったり、オフィスに行けなかったり、環境が日々変化する中でストレスフルな生活を強いられることもあるでしょう。

本日は、心理学用語で「コーピング」と呼ばれるストレスを対処するための行動について基礎知識や効果的な方法について解説・紹介していきます。

人事やマネジメント職以外の社会人の方や大学生の方も日々の生活にぜひともお役立てください!

 

コーピングとは?

そもそもコーピングとは、ストレスのもと(ストレッサー)に上手に対処しようとすることを指す心理学用語です。その語源は「(困難なことなどを)うまく処理する」という意味を持つ英語の「cope」で、ストレス社会となった昨今では、職場のストレスマネジメントの文脈でも使われる言葉になっています。

コーピングを上手に活用することで、気持ちが軽くったり、生産性向上やモチベーションアップが期待できます。

 

コーピングの種類

コーピングは、以下のように大きく3つの種類に分類することができます。

【問題への対処を目的とするコーピング】

問題焦点型:自身の努力や周囲の協力によって、ストレッサーそのものに働きかけてストレスを軽減する方法

情動焦点型:問題を捉える自分自身の感情に焦点を当て、ストレスの受け取り方や感じ方を変えて軽減する方法

 

問題から離れ発散させるコーピング

ストレス解消型:問題から離れることや、ストレスの緩和などで対策を取る方法

それぞれのコーピングの特徴や具体例について、さらに詳しく解説します。

問題焦点型

問題焦点型はストレス原因そのものにアプローチをかけて取り除く方法で、「問題焦点型コーピング」と「社会的支援探索型コーピング」に分けることができます。

問題焦点型コーピングとは、問題の根本となっている要因を取り除き、ストレス過度状態から脱することです。

【問題焦点型コーピングの例】
・課題の量が多く、手に負えない状態になっているので、負担が多い講義の履修を取り消す。
・人間関係がストレスになっているので、制度を使って部署を異動する。

 

対して、社会的支援探索型コーピングとは、周囲にアドバイスや協力を求め問題の解決を図ることで、上司や同僚のみならず、家族や友人への相談もこれに該当します。

【社会的支援探索型コーピングの例】
・集中力が継続せず、タスクの消化が遅れているため、上司に業務効率化や集中力を高める手法についてのアドバイスを求める。
・コミュニティ内での人間関係に悩んでいる際に、友人に対処法などのアドバイスを求める。

 

情動焦点型

情動焦点型とはストレスの根本原因ではなく、ストレスだと思う自分自身の感情に焦点を当てコントロールする方法です。問題そのもの解決が難しい場合や解決までに時間を要する問題に対して、非常に適したコーピング方法です。大きく「情動焦点型コーピング」と「認知的再評価型コーピング」に分類されます。

情動焦点型コーピングとは、ストレスの対象そのものではなく、自分の考え方や受け止め方を変えることでストレスを処理することです。

情動処理型コーピングの例
・目標としていた数値を達成できなかった時、「失敗した、、」とばかり嘆くのではなく、「新たな挑戦ができて確実に成長できているところがある」とポジティブにとらえる。

 

対して、認知的再評価型コーピングとは、周りの人に話を聞いてもらうなどして、ストレスの原因そのものに対して、見方を変えて前向きに受け止め、再認知することです。

認知的再評価型コーピングの例
・責任の大きな仕事が降ってきたとき、「失敗できない」「過剰な仕事をおこなわなければならない」と捉えるのではなく、「上司からの信頼されている」と前向きに再認知する。

 

ストレス解消型

ストレス解消型とは、ストレスを感じた後に体内からそのストレスを外に追い出したり、ストレス(問題)から離れる方法です。皆さんが身近にやっているストレス発散は、まさに一種のコーピングだったというわけです。ストレス解消型は大きく「気晴らし型コーピング」と「リラクゼーション型コーピング」に分類されます。

気晴らし型コーピングとは、ストレスから離れて他のことをおこない気分を晴らすことで、ストレスを緩和することです。

【気晴らし型コーピングの例】

・友人の旅行に行く。

・運動をする。

 

リラクゼーション型コーピングとは、ヨガやアロマテラピー、マッサージなどのリラクゼーションでストレスを緩和する方法です。

【リラクゼーション型コーピングの例】

・瞑想

・マッサージ

・腹式呼吸

 

効果的なコーピングの実践方法

「ストレスへの対処方法が沢山の種類があることは分かった!でも、どのように実践していけばいいんだろうか、、?」

効率的なコーピングをおこなうためには、その方法や手順を色々と試しながら、自身の体質やストレス課題に合ったコーピングを見つけていくことが必要になります。手順としては、例えば以下のようなものがあります。

【STEP1】どこにどのようなストレスを感じているかを自覚する。

【STEP2】上記にあげたストレスへの対処法で自分なりにできそうなことをリストアップする。

【STEP3】リストアップした対処法のうちいくつかを試してみてみる。

【STEP4】結果、効果がどの程度どのように表れたを判断・記録する。

【STEP1】どこにどのようなストレスを感じているかを自覚する。

まずは、ご自身がどのようなストレスを抱えているかを原因を含めて考えてみましょう。まずは、ストレスを自覚することがすべての始まりです。或いは、これから何かを始めようとしている方は、想定しえるストレスがかかる状況を事前にイメージしておくことも大事です。

この時に、自身の行動を書き出してみるとストレスの原因や無意識にストレスを感じていた瞬間がわかることがありますので、ぜひ試してみてください。

 

【STEP2】ストレスへの対処法で自分なりにできそうなことをリストアップする。

次に自覚したストレスに対して、自分ができうる対処法をリストアップしてみましょう。先述した通り、【問題への対処を目的とするコーピング】【問題から離れ発散させるコーピング】がありますので、まずは様々な視点から考えてみることがおすすめです。また、自分ひとりだけの対処法ではなく、相談できる相手を使ってどんなストレス対処ができるかを考えると、リストの幅が広がります。

ここでのリスト数が多いほど、様々なストレス対処法を試せるので、無理のない範囲でリストアップをやってみましょう!

 

【STEP3】リストアップした対処法のうちいくつかを試してみてみる。

次に実践です。実際にストレス状態に合わせて、リストアップした対処法をいくつか試してみましょう。

例えば、精神的にきつい状態にあるのであれば、なかなか根本解決に向かうのが難しいかと思うので、運動をしてみるなどの気晴らし型コーピングを実践すると良いかもしれません。

或いは、下痢などの体調にも影響を及ぼすようなストレスを感じている場合は、他者を巻き込みながらストレスの根本解決に努めたり、自律神経を整える瞑想などのリラクゼーション型コーピングを実践すると良いかもしれません。

 

【STEP4】結果、効果がどのように表れたを判断・記録する。

最後に、実際の対処法でストレスがどの程度軽減されたのかを判断してみましょう。或いは、体調がどのように改善されたのかを記録できると、経過観察ができるので効果的です。

もしストレスがまだ取り切れていない場合は、対処法に対しての効果が大きければ継続し、効果が小さければ別の方法と試してみましょう。そのためのリストアップです。

このように

自覚→リストアップ→実践→判断

を繰り返しおこなうことで、ストレスへの対処が慣れていき、コーピングのスキルが上昇していきます。

 

コーピングを実践してみよう!

現代はストレス社会といわれるほど、様々な要因によりストレスを感じやすい社会となっております。それに加えて最初にも記した通り、コロナウイルスの影響により、オンラインやオフラインの行き来が激しくなり生活環境が変化し続けているため、ストレスを更に感じやすくなっていることかと思います。

企業においては、メンター制度や1on1、ストレスマネジメントの研修、フリー異動制度など様々な形でコーピングが導入されているケースもあります。一方で、個人においてもコーピングスキルが自然的に求められるようになったともいえると思います。

私自身学生ではありますが、様々なストレスの中生活をしていることを実感しております。

できることから少しずつ。

社会人の方だけではなく、学生のみなさんもぜひ社会に出る前にコーピングのスキルを身につけていきましょう。

おすすめ記事

-ヘルスケア

© 2024 REMOTE HACK Powered by AFFINGER5