REMOTE HACKを運営している、株式会社Peer Lodge代表の斎藤です。
今年から自身のブログもオウンドメディアREMOTE HACKにて更新しています。日々経営する中での学びなどを月1ペースで投稿していきます。
今回は(だいぶ遅くなりましたが)オープン社内報、1月振り返りです。
目次
キクカチ Webβ版ローンチ
これまでスマホ・タブレット版のみローンチしていた商談録音の非同期共有サービス、「キクカチ」Webβ版を1月末にローンチ。
PCからも「ながら聴き」で商談視聴がしやすくなりました。
キクカチとは
せっかくなので、キクカチについても改めて紹介しておきます。
「キクカチ」は、複数営業メンバーがいて、全ての案件や営業現場の課題把握が難しい営業マネージャーや経営層向けの「商談録音の非同期共有」サービスです。
現在多くの営業現場では、営業マネージャーがSFA/CRMに記載されている商談ログを確認し、「この案件どうなってる?」とMTGや電話で口頭確認することで、現場課題を把握しています。
商談ログを見るだけでは、先方との関係性や会話の流れなど細かなニュアンスは伝わりません。
「この案件はこうなっている」という口頭報告はメンバーの主観に基づいており、実際に現場を訪れると報告と全く異なる、というケースも若手営業だと特に発生しがちです。
営業マネージャーは、営業部長・経営層にこれらの情報をさらに口頭報告で伝えるため、正確な現場理解は一層困難です。
「キクカチ」は、スマホやタブレット・PCから商談録音し、チーム内共有しやすくすることで、営業マネージャーや経営層が営業現場の課題を正確に把握し、正しい意思決定や現場改善が出来る状態をつくります。
商談分析や全文文字起こしは、あくまで付加価値
チャプター生成や倍速再生、バックグラウンド再生などの機能により、忙しい営業マネージャーの方でも、商談同席や案件状況確認のMTGを行わずとも、自分の時間で作業しながら倍速で現場理解を深めていくことが可能です。
全文文字起こしや話者比率分析など、一般的な商談分析サービスに備わっている価値ももちろん提供可能ですが、一番の価値は「現場の生の情報をありのまま聴ける」という点だと考えており、それこそが正確な現場課題の把握や意思決定には欠かせないと考えています。
ITが浸透していない営業現場の変革
キクカチの利用シーンは、オンライン商談のみに留まりません。スマホ・タブレットからも録音可能なため、対面商談を行っている営業現場の課題も解決します。
これまで営業現場のDXは、B2B営業現場やオンライン商談を行う一部の企業に留まっており、B2C営業現場や対面商談、ITが浸透していない業界の営業現場を変えていくサービスは、ほぼ存在しませんでした。
我々は「営業DX」という概念が、B2B営業現場や一部のIT企業・スタートアップ企業のみに留まらず、国内全ての営業現場に広がっていくべきだと考えており、キクカチというプロダクトを通じて、それを実現していきます。
キクカチ 営業コンサル企業向け利用シーン拡大
1月は、営業現場の現状把握を目的とした「キクカチ」のユースケースが、営業マネージャーや経営層のみならず、営業コンサル企業でも生まれてきた1ヶ月でした。
営業コンサル業務における課題
従来営業コンサル企業では、営業現場の現状把握・課題特定を「商談同行」や「営業部門とのMTG」「SFA/CRMの数値・商談ログ閲覧」などにより実施し、改善施策企画に繋げる、というワークフローで業務を行っていました。
しかしこのワークフローには、
・全ての商談に同行するのは難しい
・定例MTGはキーパーソンのみと実施するため、全ての営業メンバーの状態把握は難しい
などの課題があり、現場で実際にどのような商談が行われているか、現場営業メンバーのスキルはどのような状態か、などを正確に把握することは困難でした。
コンサル企業内でも、コンサル先と打合せするメンバー以外は、コンサル先の現状把握を正確にすることは困難でした。
自社で営業コンサルを行う中での学び
我々自身もキクカチローンチに向け、営業現場の解像度を高めるためにB2Bマーケコンサルや営業コンサルに取り組んできましたが、この過程で同様の課題を感じていました。
これらの課題を解決すべく、「キクカチ」を用いてコンサル先営業メンバーの商談録音を共有してもらうようにしたところ、現場理解が深まり、精度の高い施策企画に繋げられるようになってきました。
このような我々自身の原体験からも「キクカチ」は、営業コンサル企業でも大いに利用可能なプロダクトになり得ると考えています。
実際に1月は営業コンサル企業の方からご相談頂く機会や、コンサル場面でキクカチを利用頂く機会が増えてきました。
「キクカチ」は、単に営業組織内のみで利用されるプロダクトではなく、営業コンサル企業の価値が最大化されるような、営業コンサル企業と営業現場をより良くしていくためのプロダクトを目指していきます。
今後さらに営業コンサル企業向けの機能開発も進めていく予定ですので、営業コンサル・B2Bマーケコンサルなどに取り組む企業の方がおられましたら、ぜひプロダクト壁打ちの機会など頂けたら嬉しいです。
おわりに
既に半分ほどが過ぎていますが、2月も引き続き、キクカチアップデートに注力する1ヶ月に。今月からエンジニアもさらに1名増え、開発スピードもさらに上げていきます。
繰り返しになりますが、我々Peer Lodgeではキクカチというプロダクトを通じて、「営業DX」という概念がB2B営業現場や一部のIT企業・スタートアップ企業のみに留まっている現状を変革し、国内全ての営業現場のアップデートを目指しています。
より良いプロダクトにするべく、プロダクトへのフィードバックを頂ける企業の方がおられましたら、ぜひご連絡ください!