リモートワークは海外からもできる?
働き方改革や感染症の流行によって、日本でも浸透してきたリモートワーク。
多くの方は自宅から仕事をしていることが多いでしょう。
しかし、仕事内容によっては国内ではなく海外からもリモートワークすることが可能な場合もあります。
実際に海外で暮らしながら、日本に拠点がある日本企業に在籍しリモートワークをおこなっている方がいるのも事実です。
今回はそんな海外リモートワークのメリットやデメリットについてご紹介していきます。
目次
海外リモートワークのメリット
海外リモートワークのメリットはさまざまありますが、今回はその中でも厳選した3つのメリットをご紹介します。
1.時差を上手く活用することができる。
まず、海外からリモートワークをすると考えたときに気になるのが時差ではないでしょうか?
海外リモートワークの場合には日本と同じ時間帯に仕事をするということが難しいです。
そのため、コミュニケーションの取り方などは工夫する必要がある一方で大きなメリットがあります。
それは、日本と海外の時差を上手く活用して24時間休むことなく業務をおこなえることです。
例えば、アメリカとインドのとあるIT企業。
時差が12時間あることを活かして、アメリカでシステムを開発し、業務終了後にはインドの会社に引継ぎをおこない、24時間の開発環境を整えています。
時差を上手く活用することによって、開発期間の短縮化や業務の効率化をすることに成功しています。
時差を上手く活用することができれば、よりビジネスをスピーディーにおこなうことができます。
2.現地の情報を簡単に手に入れることができる
インターネットが発達した今日では、日本にいながら海外の情報をある程度入手することができるようになりました。
しかし、メジャーな情報は手に入る一方で、特定のローカルな情報や現地の最新の情報を入手することはまだまだ簡単ではありません。
そうしたときに現地でリモートワークをしている従業員がいるとインターネットでは収集できないレアな情報を簡単に入手することができます。
特に海外を相手にビジネスをしている場合、情報収集は他社との差別化を図るための大きな武器になります。
海外リモートワークはビジネスを発展させるためにも大きなメリットがあります。
3.より働きやすい環境を従業員に提供できる
今までは海外で働きたい従業員は転職して海外に拠点のある企業に在籍することが一般的でした。
そのため、海外で通用する優秀な人材を日本企業としては手放すことになり、会社にとってデメリットでした。
しかし、海外リモートワークを導入することによって海外で働きたい従業員を離職させる必要が無くなります。
従業員も海外で生活をすることができ、日本企業としても優秀な人材を確保しておくことができるというWinWinの関係を築くことができるのです。
また、海外リモートワークを提供している場合には、海外で生活することに憧れている優秀な方を他の日本企業から集めやすくなります。
海外リモートワークを提供することによって、現在多くの業種や企業で懸念されている人材不足に悩まされることが減るという最大のメリットを享受することができるのです。
海外リモートワークのデメリット
ここまでは海外リモートワークのメリットをご紹介してきましたが、メリットがあるということは同時にデメリットもあります。
1.うまくコミュニケーションが取れない
どうしても海外リモートワークをする場合にはコミュニケーションをどうしていくのかを決めておく必要があります。
日本国内だけの場合には会議も簡単におこなうことができますが、海外リモートワークをしている従業員は時差の問題で参加できないケースも考えられます。
また、海外でトラブルが発生した場合に時差の問題でスピーディーに対応できないケースもあるでしょう。
海外リモートワークを導入する際には会議などのスケジュールはどうするのか、トラブル発生時の対応はどうするのかなどをしっかりと決めておく必要があります。
2.ビザや税金の問題
海外リモートワークをおこなう際にはどうしてもビザや税金の問題は避けては通れません。
基本的に海外で働く場合には、勤め先より就労ビザを発行することになります。
しかし、拠点が日本にしかない企業の場合、現地に拠点がないため、就労ビザを発行してもらえないこともあります。
また、税金や年金の支払いについても手続きが必要になることがあります。
海外リモートワークを導入するためにはさまざまな手続き上の問題が発生する可能性があることをしっかりと理解しておくことが必要です。
3.従業員がリモートワークが可能かを判断する
海外リモートワークを導入する前に、まずは従業員が国内でリモートワークをスムーズにおこなえるのかを確認する必要があります。
海外で働くということは環境が変わることによって、さまざまなストレスを感じる場合が多いです。
そのため、まずは企業として国内でリモートワークを実施できるのかを試しましょう。
国内の場合にはトラブル発生時に必要に応じて出社させることも可能ですが、海外ではそう簡単に帰国させることは出来ません。
また、リモートワークならではのコミュニケーションの問題やトラブルもあります。
従業員が海外リモートワークで安心して仕事に集中できるようにまずは国内でリモートワークを実施して環境を整えましょう。
3.最後に
今回は海外リモートワークのメリット・デメリットについてご紹介しました。
海外リモートワークには時差を活用してビジネスを発展させること、優秀な人材を確保しておけることなどのメリットがある反面、コミュニケーション上の問題やビザや税金面などの手続き上のデメリットがあります。
海外リモートワークのメリットとデメリットをしっかりと理解したうえで、企業として海外リモートワークを導入するのかどうかは検討する必要があります。
海外リモートワークを導入するにあたり、企業と従業員がお互いにWinWinになれる環境を作れるようにしましょう。